屋根塗装について
建物の屋根は厳しい条件に晒され、外装の中で最も劣化しやすい部分です。屋根の保護のため、定期的な塗り替えが必要です。このページでは、屋根塗装のポイントを解説します。住まいの屋根を守るため、以下の情報をご覧ください。
建物の屋根は厳しい条件に晒され、外装の中で最も劣化しやすい部分です。屋根の保護のため、定期的な塗り替えが必要です。このページでは、屋根塗装のポイントを解説します。住まいの屋根を守るため、以下の情報をご覧ください。
屋根は塗装で守られていますが、経年劣化は避けられません。そのため、定期的な塗り替えが必要です。新築から約8〜10年が初回の塗り替えの目安です。2回目以降のタイミングは使用塗料によります。以下、屋根の症状と対処法について簡潔に説明します。
紫外線による劣化。屋根塗装の一番最初に現れる初期的な経年劣化症状です。塗り替えのタイミングはまだ早いかと言えます。
塗装が白く粉っぽくなる。手で擦ると分かり、この時が塗り替えのベストタイミング。
笠木や水切り板のシーリングが劣化。漏水の原因となるので注意。
屋根面に生じる。塗装前に高圧洗浄や殺菌が必要。
塗装が密着せず、湿気や水分が原因。下地調整後に塗り替え。
金属屋根や水切り板などで発生。錆び取りと錆止め塗装が必要。
屋根材の損傷。補修が必要で、原因は外部衝撃や製造時の問題など。
カラーベストやコロニアル屋根は、セメントと砂を基にした人気の屋根材で、軽量化と耐震性から多用されています。アメリカのジョンマンビル社が始め、日本では昭和32年に技術提携し、昭和36年に「コロニアル」として発売。旧称「新生瓦」は現在「住宅屋根用化粧石綿スレート」と呼ばれ、主に「ケイミュー」などが製造。薄型化粧スレート屋根はセメントと石綿を混ぜて作られる薄い瓦で、軽量かつ施工が簡単。しかし、防水性に問題があり、定期的なメンテナンスが必要。特に新築から8~12年での塗り替えが推奨され、20年以上の古い屋根は劣化が進むことがあります。
金属屋根はアルミや亜鉛合金鋼板で作られ、軽量で地震対策に適しています。金属は薄く加工しやすく、多様な形状や用途に合わせて選べます。ただ、錆びるため定期的な塗り替えが必要ですが、メンテナンスで長持ちし、イメージも変えられます。
折半屋根は金属板を波型にして強度を持たせたもので、施工が簡単で軽量、コストも低い。主にガルバリウム鋼板が使われています。
瓦棒屋根は板金で作られる屋根工法の一つで、急な勾配不要で多様な形状に適応し、日本中でよく見られます。
縦平葺きの屋根は、通常の工具で施工可能で、曲面にも適しており、神社や住宅などでよく使われています。
金属瓦葺きは和瓦やスレートのテイストを金属板で再現したもので、軽くて地震に強く、施工も簡単で住宅にも使われています。
モニエル瓦は、セメント瓦に着色スラリー層があるものを指します。オーストラリアのモニエル社とクボタが共同で開発し、昭和48年に日本に導入されました。この瓦は、クボタ瓦やスカンジア瓦などとも呼ばれ、様々な形状があります。モニエル瓦とセメント瓦の違いは、モニエル瓦の側面が凸凹で、セメント瓦の側面が滑らかであることです。
モニエル瓦の製造は、少ない水分のセメントを使用し、着色スラリー層を塗装後、アクリル樹脂を塗る方法で行われます。アスベストは使用せず、焼成も不要なので、環境に優しいとされます。また、雨音の遮音性も高いです。
しかし、モニエル瓦の塗り替えは注意が必要です。経年劣化で耐水性が低下し、脆くなるため、高圧洗浄でしっかりと既存の塗膜を取り除く必要があります。適切な下塗りと、高耐久性や遮熱のトップコートを使用することが推奨されます。
昭和14年の軍事経済下で石綿供給が止まり、石綿不使用で厚さを増したセメント瓦が生まれ、「厚形スレート」と名付けられました。この瓦は熱に強く、精度が高く、J形、F形、S型などの形状があり、モニエル瓦とは側面の質感で区別できます。四国や九州では「プレスセメント瓦」や「静電塗装瓦」としても知られています。
セメント瓦はセメントと砂を基に、耐久性のある塗料で仕上げられることもあれば、無塗装で使用されることも。コンクリート瓦は、塗料を混ぜて製造され、耐劣化性が高い。デザイン性が高いため、高級感がある。
セメント瓦の利点は耐火性や寸法精度、施工の容易さですが、デメリットとして、塗膜の劣化や水分吸収による脆弱性が挙げられます。
アスファルトシングル屋根は、ガラス繊維にアスファルトを塗布し、顔料で仕上げた軽量な屋根材です。100年以上前にカナダで開発され、初めは火に弱かったが、今は防火認定を受け、アメリカの住宅の80%で使用されています。地震時の揺れを低減し、耐候性や耐久性、防水性に優れ、20~30年持続します。価格も手頃で、施工が簡単で柔軟性があり、特殊施工も可能です。しかし、経年劣化でアスファルトが傷むため、定期的な水性塗料の塗り替えが必要で、艶消し塗料が推奨されます。日本でも普及が期待されています。
屋根の三角▲になっている部分を【破風】と言います。ここに取り付けられている板を【破風板】といいます。破風には主に、防風・防水・防火の三つの役割があります。
破風の劣化は雨漏りや破風板落下など建物や人を傷めつける可能性がございます。また劣化を放置したままにしているとどんどん建物の寿命を短縮してしまい余計な修理費用もかかりますので定期的なメンテナンスや補修が必要です!
軒先に設置されたこちらの赤で囲んだ板材の事を【鼻隠し(はなかくし)】と言います。
鼻隠しは屋根の強度をあげる役割、垂木の腐食を防止する役割があり、雨樋を取り付ける重要な部位でもあります。
建物からのびている屋根の裏側部分のことを【軒天井(のきてんじょう)】と言います。軒天井は延焼防止などの役割があります。
軒天井は普段、塗装をしていることによって防水機能が成り立っていますが経年により徐々に塗装が剥がれてきます。これは軒天井を守る塗膜が剥がれ防水機能が低下したサインですので定期的な塗装によるメンテナンスが必要になってきます(10年に一度を推奨)
軒天井の防水機能が低下すると…軒天井が腐敗しそこからハクビシンやイタチなど害獣の侵入を許してしまうケースもありますので注意が必要です!
【軒樋(のきどい)】とは軒先に沿って取り付けられた雨樋の部位のことを指します。雨水を排水するために少し勾配をつけて取り付けられます。
屋根に降り落ちた雨水はこの軒樋を通ります。
【竪樋(たてどい)】とは縦に取り付けられた雨樋のことをいい、軒樋を通って排水されてきた雨水は竪樋に流れこみます。
【笠木(かさぎ)】とは手すりや塀などの一番上に被せる仕上げ材のことを指します。ベランダやバルコニー、屋上などに取り付けられています。
防水性を高める、外壁を腐食や汚れから守る、美観のためなどの役割があります。
笠木は塗膜の剥がれによる防水機能の低下や、シーリングの劣化(笠木のつなぎ目を埋めて設置しているゴムのような素材のもの)による雨水侵入や雨漏り発生のリスクがありますのでこちらも定期的なメンテナンスが必要になってきます。
【パラペット】とは外壁と屋根の境界の立ち上がり部分のことを指します。胸壁(きょうへき)や扶壁(ふへき)と呼ぶ場合もあります。パラペットの上部に先程ご説明しました笠木が設置されています。
パラペットには、転落防止、雨水を排水し外壁を守る、美観のため などの役割があります。しかし、定期的なメンテナンスを行わなければ雨漏りしやすいといったデメリットもございますので日頃から点検が必要です。
必ず相見積りをとりましょう!!
屋根・外壁の塗り替えをご検討中でお見積りを依頼される際には
ぜひ東北ペイントを1社に入れてください。
お客様への分かりやすいご説明・ご予算に合わせたプラン・金額的にもメリットがあります。
よりよいものを使って少しでも良いご提案をさせて頂きますのでよろしくお願い致します。